今年度の麻生区市民提案型協働事業が市民団体「ホームタウンプロジェクトあさお」による、ふるさとあさお体験冊子づくりに決まった。親子で楽しめる区の魅力を発信し、若い世代に麻生のまちをふるさとと感じてもらうことが目的だ。
市民提案型協働事業は、地域の課題発見と解決を図り、住みよいまちづくりを目的に区が地域の団体と協働して取り組む。今年度は同団体の事業が選定され、事業費69万8066円が充当される。
同団体の前身は第6期区民会議(2016度年〜17年度)。会議では高齢社会を見据え、子どもを含めた若い世代が麻生区に愛着を持ち住み続けてもらうことを課題として、区の魅力を発信する冊子作成を検討。会議終了後に有志6人で同団体を結成し活動している。事務局の林恵美さん(64)=金程在住=は「麻生を深く知るお手伝いができれば」と話す。
作成中の冊子では区のマップと一緒に、親子で体験できる区内イベントや行事を季節ごとに紹介。同団体が区の魅力とする「自然と農」「芸術・文化」などを横断的に発信する。今年度中に完成させ、各小学校を通じ低学年に配布する予定だ。林さんは「ネットでは自分の好きな情報だけ見てしまうが学校で配布されたものは親も見る。区との協働だからこそできること」と期待する。
「ふるさとは生きる力」
冊子を通して実現させたいのは、麻生区をふるさとに感じてもらうこと。同団体は「ふるさとがあることは生きていく上で力になる」と考える。代表の菅野明さん(80)=細山在住=はじめ、メンバーは文化協会、観光協会、ガールスカウトなど地域で活動する団体にも所属。麻生区に愛着がある、様々な立場のメンバーたちが一つの目標に向かって動いている。菅野さんは「冊子作りは長い目で見るまちづくり。麻生区の子どもたち、親たちにいろんな角度からまちの良さを知ってほしい」と話している。
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