市政報告 初めての一般質問・高齢者の身体拘束について みらい川崎市議会議員団 鈴木朋子
議員となり初の定例会が6月から7月にかけて開催されました。各会派の代表質問の他、一人30分の一般質問があり、私も質問に立ちました。
先の議会では【1】高齢者の権利擁護、【2】救急医療センターの充実、【3】地域の新しいコミュニティ施策、【4】公益用地の利活用について質問しました。
医療現場では
歳を重ねても幸せに暮らす、これに不可欠なのが高齢者の権利を守ることです。しかし医療現場では高齢者に対し身体の拘束をする場合があります。手にミトン、腰に固定ベルト、手足の固定などがありますが、身体拘束はやむを得ない場合を除き、原則避けることが望まれています。
私には昭和ヒトケタ生まれの母がいます。母が入通院したいくつかの医療施設で、高齢の方が身動きできず、嫌がっている様子を目の当たりにしました。拘束されている状況を悔しがり、涙を浮かべる家族を見るのは辛いものです。
せん妄や認知症などの方に対する安全の確保は理解できます。医療現場では人手不足の中、皆さん懸命に仕事をしておられます。それでも“患者の身体拘束は避けるべき”との原則が後退して見えたのも事実です(現場ではなく医療を取り巻く環境に問題を感じます)。
身体拘束は最小限に
市は医療法に基づき「医療安全相談センター」を設けていますが、現状は相談者へのアドバイスがメインです。
まずは身体拘束しないという原則を再認識し、拘束は最小限にする取り組みを医療機関で改めて検討してほしいと考えます。今回の質問では健康福祉局長に対し、医療機関への周知徹底を訴えました。局長からは「医療機関に対して実施する研修会を通じ、身体拘束に関して助言や情報提供を行ってまいりたい」との答弁をいただきました。今後も注視して参ります。
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