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障害者支援施設アルデンテ 被災想定しカレー提供 備蓄食料で祭り継続出店

社会

掲載号:2019年8月30日号

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上映会でカレーを提供
上映会でカレーを提供

 災害時の避難所設置を想定し、地域活動支援センター「NPO法人アルデンテ」(下麻生)が区内外の祭りに出店を続けている。障害者自身が提供するカレーは、同法人が調理し冷凍保存している備蓄食料だ。

 同法人は取り組みを2009年から開始し、これまで130回以上出店。店番は、施設を利用する障害者が担う。同法人代表理事の矢野淳一さん(65)は出店について「発災直後、避難所の炊き出しに人が押し寄せる状況と、祭りに人が集まる状況は似ている。地域の人や障害を持つ人に被災時を疑似体験してもらうことが目的」と話す。ガスや発電機など調理に必要な器具と、食材を運び出し、避難所での行動を練習。出店は区内町会、自治会の夏祭りのほか、東日本大震災の被災地でも行っている。

ローリングストック実践

 祭りでは、下麻生の施設で調理し冷凍保存で備蓄するカレーを販売。消費と補充を繰り替えし一定の食料を備蓄する「ローリングストック」を実践する。冷凍カレーの具材は水をほとんど使用しない加熱野菜と牛肉。2005年から同施設で作りはじめ、半年未満のサイクルで消費と補充を繰り返す。保健所の検査で細菌がほとんどないことも確認されており、現在は約800食を備蓄する。

 矢野さんは、1995年の阪神淡路大震災で7カ月に渡り被災地で支援を行った経験の持ち主。自身の体験を踏まえ、「被災地になったときは普段とは異なる野外の生活が続く。祭りをきっかけに、町会単位や個人で備蓄や炊き出し道具を揃えることを考えてほしい」と、地域防災の重要性を語る。

野外上映会に出店

 同法人は今月24日に西生田小で開催された、しんゆり映画祭の野外上映会に出店。用意したカレー80食が完売した。また高石町会と一緒に防災アンケートを実施し、来場者に居住地の避難場所や一時避難場所などを尋ねた。矢野さんは「祭りで楽しみながら住む地域の防災を意識してもらいたい」と話している。
 

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