麻生区選出市議会議員と市民が市政を語り合う会が今年は開催されず15年で活動を終わらせることになった。これまでに市民延べ900人、市議延べ93人が参加し、開催趣旨の「力を合わせた市民自治」を実践してきた。
「区選出市議会議員と市政を語り合おうde麻生」は2004年に区内有志による実行委員会主催で始まった。実行委員会代表の石田厚生さん(81)=細山在住=は「4年に1度の選挙だけではなく、普段から会合を開いて市民の立場で政治に関心を持ち続けなければ」と立ち上げ経緯を語る。同会は年1回開催され、交通、防災、福祉など身近な地域課題を解決しようと集まった市民に加え、市議も会派を問わず参加して意見を交わした。
市議団との共催を実現
15年からは実行委員会と区選出市議団が共催するように。区の協力も受け区役所の部屋を複数使用できるようになり、市民が参加しやすい週末の昼間開催や分科会実施に至った。
最後となった昨年8月には、市民51人と区選出市議7人(当時)全員が出席。石田さんは「市民の熱心さが議員側にも伝わり、続けたことで市民と議員の信頼関係を築くことができた」と語る。
同会終了決定後の今月7日、同会が自治の発展に寄与したと、市議団から実行委員会に感謝状が手渡された。「市議にとっても大事な会だったのではないか」と石田さん。
実行委員の高齢化による体力、気力の減退を理由に、市議団とも相談の上、今後の開催は見送ることにした。後継者不在も終了に影響した。実行委員の竹市八郎さん(83)=万福寺在住=は「団塊の世代や若い人たちにも地域課題に問題意識を持ってほしい」と願う。
石田さんは活動を振り返り「『市民自治』への千里塚を目指して数里は進めたと思う」とし、「今後区内で同様の活動が可能であれば、協力は惜しまない」と話している。
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