初めての決算審査 予算執行から市政をチェック 市政報告 みらい川崎市議会議員団 鈴木朋子
9月は決算審議質問は秒刻みで
川崎市議会定例会が9月から10月に開かれ、平成30年度の決算審議を行いました。川崎市一般会計の総予算は7500億円余、特別会計が5千億円余。驚くほど巨額です。定例会では「決算審査特別委員会」が招集され、私は総務分科会で2日間の質疑を行いました。質問は1人1日20分の時間厳守。秒単位のチェックをしながら準備・質問します。前時代的なイメージがある市議会ですが、時間管理は合理的です。
パラムーブメントの姿勢を明確に
初日は総務企画局に障がい者雇用経費等を質問。昨年度の総合防災訓練で、市はチラシを見た聴覚障がい者団体の方から見学相談を受け、手話通訳等の費用を事後的に予算捻出して対応していました。
川崎市は市政100周年へ向け、多様な人が生き生き暮らす社会作り(かわさきパラムーブメント)を掲げています。であれば予め市の側から多様な参加者に声がけして訓練への参加を促し、予算化すべきです。同局は「関係団体と協議し訓練参加の意思を確認するとともに、予算のあり方も併せて検討しいく」と答弁。今後も注視していきます。
昭和・バブルの名残が特別会計にあり
2日目は財政局に「公共用地先行取得特別会計」について質問。これは大規模開発に先立ち用地を取得する等の制度で、開発ラッシュや土地高騰で取引が活発だったバブルの名残のような制度です。中でも「その他公共用地先行取得等事業費」は毎年21億円を計上しながら執行率0%。また「代替地用地先行取得事業費」も平成15年度以降執行されていません。局からは「見直しを図りながら適切な予算計上となるよう取り組んでいく」、「代替地を求める需要はほどんどないことから、来年度からの見直しに向けて検討を行っている」との答弁。こちらも引き続き注視していきます。
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