横浜市営地下鉄3号線延伸を考える【1】 市政報告 延伸についての「不都合な課題」 みらい川崎市議会議員団 あまがさ裕治
本年8月に4回の地下鉄延伸に関する市民向け説明会が開催され、その後9月から10月にかけて、麻生区内に設置する中間駅(3つのルート案有り)に対する261通の市民意見が寄せられました。私も30年間に渡り先頭に立ち、延伸の実現を訴えてきましたが、議員として今後も開業に向けて進むことが最優先と位置づけ、促進に向けて努力していきます。
しかし今回の延伸事業の進め方には様々な課題が散見され、市民の皆様からも厳しい意見が寄せられています。抜粋しますと「川崎市も約210億円に及ぶ大きな支出を伴うのに、市民の意向も反映せず優位性ルートを示した」「3つの想定中間駅周辺の、将来のまちづくりの視点が欠如している」「開業促進に関係する民地の下を極力避ける工事の簡易性に対する配慮」「中央ルートバス路線と本数が間違っているので公平公正な資料ではない」「想定された開業年次が一番早く、工費も安くなるルートにすべき」といった声がありました。
市民の理解と協力が不可欠な事業では?
前述にある市民からの疑問や不満の原因は何といっても、一度も市民に説明もなく意見を聞かない中で突然3ルートのうち1ルートの優位性を行政の見解として示してしまったことに尽きます。
今回の市民意見の結果を受け、本市の基本的な考え方が11月21日開催の市議会「まちづくり委員会」において説明がなされました。これまで再三に渡り私が指摘してきました中央ルートのバス便の間違いは、3方面/100本から7方面/400本へと正確なデータに訂正されました。
今日、行政の行う事業において市民に理解され協力いただくにはボトムアップの意見を積み上げることが当然のことですが、本市の対応は適切と言えるでしょうか?
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