22日開催の「里山フォーラムin麻生」で事務局長を務める 石井 よし子さん 下麻生在住 70歳
麻生の宝、残すために
○…2月22日に19回目を迎える「里山フォーラムin麻生」で事務局長を長年担う。自然と暮らし歴史を紡いできた麻生。小学生の活動発表や自然素材を使ったワークショップ等を通じて、「ふるさと」の再発見や持続を考える年に1度の会合だ。「まずは交流のイベント」と言い切る。「小学生とシニア世代や、他団体同士が知り合うことで、そこから何かが生まれる。出会いはお互いを元気にする」
○…秋田出身。大自然の中で過ごし「人間は自然の一部」という感覚で育った。進学を機に上京し、柿生に来たのは出版社勤めをしていた約40年前。「地域にいろんな花が咲いて、まさに百花繚乱。街ゆく人が笑顔で」。すっかり気に入り、子育てしながら「子どものふるさとになる麻生の風土を大切にしたい」と思うように。地域を形作るものは何かという疑問に端を発し、セミナー参加や、おっ越し山と周辺でボランティア活動を始め、現在も活動を続ける。やりがいは「手をかければ自然はちゃんと応えてくれる」。
○…2000年前後の麻生は「大変換を起こしていた時期」。住宅地やまちの開発も進む中、早野や多摩美でもボランティア活動が生まれていた。「1度会ってみましょうと、手探りで始まったのが里山フォーラム」。「中間支援の役割として、里山という麻生区ならではの宝物を後世に伝えたい」と変わらぬ思いで来年は20回目だ。
○…今年は「持続・つなぐ」が一つのテーマでもある。「高齢化が進んで市民活動を続けていくのは大変」。だが、街という現場で汗を流すことは続けていく。「足元を掘らず、形だけの頭でっかちなことはしない」のが軸だ。「地域づくりはいつになっても終わりがないものだから」
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