全国的に梅雨が長引き、日照不足と長雨の影響により野菜の価格が高騰している。市内でも家計や飲食店、学校給食への影響が出ており、秋野菜の収穫の遅れなど今後の影響が懸念される。
今年の関東地方の梅雨明けは8月1日で、例年よりも11日遅かった。横浜地方気象台の集計によると、7月の日照時間は61・2時間で、平年の162・9時間と比べ半分以下となった。
川崎北部市場で青果の卸をしている東一川崎中央青果(株)の野菜部によると、ニンジンは前年キロ単価105円だったが、今年は253円で240%増となるなど、全体的に価格が高騰しているという。
野菜価格の高騰による影響は各所に出ている。宮前区内のスーパーに買い物に来ていた主婦は「高くて困る。安い所を探して買ったり、手頃な価格のもので代用している」と話す。同区の飲食店店主は「コロナ禍で売上は下がっているのに、仕入れ価格は上がっている」と悲鳴を上げる。
麻生区の農家、井上広基さんは「日照不足で病気が出てしまい、オクラやトマトに影響があった。収穫量も例年より少ない。秋に照準を合わせるしかない」と語る。
JAセレサ川崎担当者によると、日照不足による糖度不足など、全体的に生育状況が悪く、秋野菜の収穫遅れも見込まれるという。
8月は内食に需要
東一川崎中央青果の担当者は「8月は例年なかった学校給食があったり、盆休みの帰省も例年より少ない見込みで内食需要が見込まれるため、価格はそこまで下がらないかもしれない」と予想している。
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