あさお芸術のまちコンサート」に出演し「かわさきミュージックチャレンジ」を立ち上げた 小林 貴子さん 千代ヶ丘在住 52歳
「何でもあり」を楽しんで
○…9月13日に開催される「あさお芸術のまちグランドコンサート」の合奏団にバイオリンで参加する。細山に生まれ、西生田小、西生田中、生田高に通った地元っ子。「自然が今でもたくさんあるのがお気に入り」という麻生の地で、少年少女合唱団に参加する11歳の娘とも共演。「親子で地元の同じステージに立てるなんて嬉しい」と顔をほころばせる。
○…同居していたバイオリニストのおばの影響で、小学1年生でバイオリンを始めた。細山の家では窓を開けっぱなしで練習していても「うるさいと注意されたことはなかった。むしろ近くからピアノや、オペラを練習する音が聞こえてきたりして」。聞こえてくる音と自然にセッションすることもあった。高校卒業後は東京音楽大学に進み、在学時から演奏活動を続けてきた。
○…昨年、障害がある人がステージで演奏を披露し、気兼ねなくプロの演奏を聞く機会を創出しようと「かわさきミュージックチャレンジ」を立ち上げた。ステージに立つ出演者はピアノを指一本で弾いても構わない。上手下手も関係ない。自身は音楽を学びながら評価を受け続けてきたが「弾きたいから弾く、聞かせたいから聞かせる、と何でもあり。出演者には、ホールの舞台袖から出るちょっとした緊張感を味わってほしい」。
○…立ち上げのきっかけはダウン症の息子がステージでのびのびとパフォーマンスしたこと。親として「障害者がよそに追いやられていると思いがちだけど、私たちが発信していなかったんだ、ということは多い」。12月には念願の地元、麻生市民館でチャレンジコンサートを開催。「いろんな見方を楽しみながら、保護者も子どもも自信をもって生きてほしい」と願いを込める。
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