能登半島地震
災害時のトイレ、備えは
携帯用不備60% 市、啓発に力
3月29日
「多世代交流型の居場所づくり」を目的とした事業「ふらっとリビング」が、今月から栗平駅前のカフェで始まった。食事やワークショップを通じて、子どもをはじめ大学生、高齢者らが交流し顔見知りの関係をつくることを目指す。今年度、区協働で取り組み、他地域にも広がるモデルケースをつくりたい考えだ。
事業発足のきっかけは、栗平駅周辺で不動産会社、行政、地元農家、地域団体が協力して美化活動や地産地消促進を行う「小田急のくらし部」の活動。普段は個々の活動が中心だが、多世代が集う全体交流会の姿に「ヒントを得た」。そう話すのは、区内で食育イベントを行う団体「ふらっと新百合ヶ丘」の中村ふみよさん(38)。隣近所の人たちが楽しそうに交流する姿に、中村さんは「子育て世代やシニア世代との関係希薄化を防ぎ、多世代が互助できるコミュニティーづくりになれば」と事業を発案。月1回の実施で「顔見知り」を増やすことを目指す。
今年6月には「実施することで地域のつながりが深まる」として、麻生区市民提案型協働事業に選定。契約額は69万7760円。
今月9日の初回には、小学生や明治大学農学部本所靖博ゼミの学生に加え、近隣の栗平白鳥自治会のメンバーらがサポートシニアとして参加。大学生による野菜クイズや折り紙体験のほか、区内野菜で作った「ビビンバ丼」の食事、絵本の読み聞かせが行われた。同自治会の玉木廣さん(71)は「普段あまり接しない人と話せて楽しかった」と感想を語った。
中村さんは「子どもとすぐ仲良くなれる大学生のエネルギーや自治会の人の親切を感じ、顔の見える存在って大事だなと改めて思った」と語る。
他の地域への波及効果も見込む。「マニュアルを応用してもらい、他でも多世代交流の場ができれば」と中村さんは話している。次は10月14日。
|
|
|
|
|
|