麻生区内で8カ所目となる寺子屋が12月9日、王禅寺中央中学校に設置された。中学生を対象にした寺子屋は区内初。英語学習が中心で、英語が堪能な地域住民4人がコーディネーターとして教える。
初日は1年生2人が参加。2人とも併設する王禅寺中央小学校で寺子屋に通った経験があり、「小学生のとき、とても楽しく勉強できた場所だったから、中学校にもできてよかった」と男子生徒。教科書や問題集を使いながら、文法や発音の勉強をしていた。
実施団体の「寺子屋おうぜんじ」実行委員会(高島健造実行委員長)は、同小学校の児童を対象に教えるメンバーと同じで、地域住民4人で2017年から続けている。スタッフ4人とも海外生活が長いなど英語が堪能な人が集まった。女子生徒は「英語の試験が難しい高校を目指しているので、ここでもしっかり勉強したい」と話していた。
寺子屋の開講は例年6月頃だが、今年はコロナ感染症の影響で12月となった。寺子屋は週1回の学習支援のほかに、月に1回ほどレクリエーションなど行う体験学習があるが、今年は見合わせることが多い。コーディネーターの須澤恭子さんは「英語を使ったゲームやアクティビティは今年は難しいが、楽しんで勉強できるように工夫したい」と話す。
私立中学・高校で英語教師を務めた高島実行委員長は英語に特化した場を作ることについて、「受験のための英語だけでなく、生活の中の英語が使えることを目指したい。中学生になれば、しっかりと意見が言える年齢。思ったことを英語で主張できるようになれば」と抱負を語る。同中学校の寺子屋は毎週水曜日に行われ、各自で宿題や予習を行う。現在も参加者を募集している。
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