麻生区版 掲載号:2021年2月26日号 エリアトップへ

長沢中3年照井颯さん 市内コンペ中高生の1位に 歴史50年以上の美術展

文化

掲載号:2021年2月26日号

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 川崎市市民ミュージアム(中原区)主催の公募展「第54回かわさき市美術展」で、中高生部門の最優秀賞「コミュゼ川崎大賞」に照井颯(そう)さん(長沢中3年)による『絶叫羅漢絵図』が選ばれた。

 同展は市民や市内で活動する人を対象に1967年に開始。今回は全373点の応募があった。

思いのまま描いた「怒り」

 受賞作品は、下地材を塗ったベニヤ板2枚に、鉛筆や、チョーク、スプレーなどの画材を使用。表現したのは「怒り」の感情だ。普段は言葉や表情で感情を出すことが少ないという照井さん。「あまり怒ったことがないからこそ、『怒り』がどういう感じになるか描いてみようと思った」と語る。

 ざっくりと構図を決めると、下描きせず、思うがままに描いた。人の頭は自身を表し、「怒り」のイメージから赤や黄の暖色を取り入れた。製作には3週間ほどかけた。

 市民ミュージアム館長で同展の審査員長を務めた大野正勝さんは「中学生で自分の思いを画面で表現できている。20代の青年が描いたような上手さや強さを感じる」と講評。受賞について照井さんは「自分が好きで描いたことで、賞を取れるとは思っていなかった」と驚きを見せる。

3年で100点以上創作

 幼少から工作が好きだった照井さんは、中学入学と同時に美術部に入部。落書きに端を発する「ドゥードゥルアート」に影響を受け、細かい線と白黒が特徴の作品を多く描いてきた。3年間で作品は100点以上に。照井さんにとって描くことは「ストレス発散。どうしても言葉ではうまく言えないことを絵で表現している」。

 尊敬するアーティストは、同じ川崎出身の岡本太郎。「好きな渋谷駅の絵(『明日の神話』)からはパワーを感じる」。きらりと目が輝く。高校進学後も創作を続け「いつか壁に絵を描きたい。将来はデザイナーに興味がある」と夢は膨らむ。

 照井さんの受賞作を含む入賞作品展が3月6日から13日までミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)で開催。無料。午前9時30分〜午後5時。
 

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