川崎市は先月15日から、最大降雨時に想定される浸水区域や、浸水時の避難方法等を示す「内水ハザードマップ」の配布を開始した。同マップで示されている麻生区内の浸水区域は、区内全域の約5%と市内最小だった。同マップには、避難方法などの情報も掲載されており、市では「これを参考に日頃から内水による浸水に備えてほしい」と呼びかけている。
市では、市民への注意喚起や、緊急時の避難に役立てもらうため、河川が氾濫した場合を想定した「洪水」、土砂災害警戒区域の範囲などを示す「土砂災害」のハザードマップを作成。配布を行っている。今回作成した「内水ハザードマップ」は、1時間に153mmと想定最大規模の雨量が降った場合に、下水道の排水機能を超えてマンホールや下水路から水が溢れる場所を示すもの。2m以上の浸水深から、10cm〜20cmまでの道路冠水相当までを色を分けて5段階で表示。併せて、浸水時の避難方法や日頃の備えなどの情報も掲載している。
同マップで示されている麻生区内の浸水区域は、区内全域の約5%で市内最小。最大浸水量を示す2m以上(1階軒下以上)の箇所はないものの、細山3丁目・4丁目、高石3丁目、百合丘1丁目王禅寺4丁目などの一部地域で床上浸水相当の1m〜2mが想定されている。市下水道局では「川の周辺などは水が貯まりやすく、地形的な要素がある。高低差もあり、谷戸のような場所が想定されている」と推測する。
今回、作成された「ハザードマップ」は、市内の各区役所などで配布されているほか、電子版を上下水道局のウェブサイトでも確認でき、今年6月には縮小版が各戸にも配布される予定だ。
市では「洪水ハザードマップと内水ハザードマップを併せて、日頃から事前に備える準備を呼びかけていきたい」と話している。
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