議会報告 市議会が止めずに誰が止めるのか! 川崎市議会議員 月本たくや(無所属)
プレミアム額減でも事務費増の不可解さ
令和3年第1回市議会定例会で「川崎じもと応援券第2弾」の補正予算が提案されました。昨年の第1弾は、プレミアム付与分26億円(プレミアム率30%)に対し、事務費約3・9億円(延長で約4・5億円)。第2弾はプレミアム付与分10億円(プレミアム率20%)に対し、なんと事務費約5・2億円。第1弾の効果検証は行われず、商店会等からの意見も聴かず、現場が求める少額単位での利用やキャッシュレス導入等を実施せず、第1弾と同じ手法を取るということです。
補正予算組替え動議提案
市が発表した第2弾のプレミアム分をそのままに「事務費5・2億円」を縮減し、縮減効果をコロナ対策に充てる組替え動議を提案しました。
まず組替え元の事務費は、広島県のプレミアム付き商品券などを参考に、電子化すると5・2億円から1・7億円まで縮減が可能になります。次に、差額の3・5億円を今後想定されるコロナ対策費として下り搬送支援に1億500万円、避難所の感染症対策に8100万円、残りを緊急対応に備えた事業費に充てるものにしました。
組替え動議は、市長に予算の内容を見直して再提出を求めるもので、今回は私を代表に吉沢章子議員、重冨達也議員の3名で提案するも、反対多数で否決されました。
市民による市議会ではないのか?
市議会の論戦では、厳しい意見が飛び交い、動議への賛同や原案否決の可能性もありましたが、多くの議員の賛成により5・2億円の事務費が認められてしまいました。
市議会は、市長の市政運営のアクセルとブレーキをかける役割です。こういう時こそ、ブレーキを掛けなければいけません。止めない市議会は機能不全。動議は否決されましたが、当たり前のことを当たり前に、改革をあきらめず、挑戦し続けます。
|
|
|
|
|
|