麻生区内で4月中旬から、キャッシュカード・クレジットカードをすり替える特殊詐欺「キャッシュカード詐欺盗」の入電が相次ぎ、被害が発生している。麻生警察署では注意を呼び掛けている。
同署によると、「キャッシュ(クレジット)カード詐欺盗」は、最近増加している特殊詐欺のひとつだという。
具体的には、犯行グループから「あなた名義のクレジットカードを使って買い物をしようとしている人がいる。声をかけたら立ち去ったが、心当たりはあるか」という電話がまずかかってくる。「ない」と答えると、「警察や全国銀行協会に情報提供をお願いしたい」という協力要請があり、続けて、警察署員や協会の職員を装って「悪用される可能性があるので、交換した方が良い。職員が自宅まで伺います」と入電。その後、受取役の犯人が自宅まで来ると「この封筒にキャッシュカードを入れてください」「封印をするので、印鑑を持って来てください」と、被害者が離れた隙に偽物入りの封筒と交換。「新しいカードが届くまで保管しておいてください」と言って立ち去るという手口だ。
これまで「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「融資保証金詐欺」「架空請求詐欺」が主な特殊詐欺とされていたが、最近特に被害が増えているのが「キャッシュカード詐欺盗」だ。ここ3年で、この詐欺盗による被害額は減少しているものの、被害件数は昨年1月から4月にかけて急増。今年に入り、麻生区内で還付金詐欺とキャッシュカード詐欺盗が一緒になった新たな手口も発生。4月中旬からは、区内にある大手家電量販店の店長や販売員を装い入電してくるケースが増え、実際に被害者出ているという。
留守電等で対策
「電話でキャッシュカードと言われたら、それは詐欺なので気を付けてほしい」と同署生活安全課は注意を呼び掛ける。対策としては、警告メッセージが流れる電話機が詐欺の抑止効果が高いという。「そうした機能が付いた電話機が販売されているので、それを導入するのもひとつ。留守番電話機能がついていれば、設定しておくのも抑止につながる」と対策を呼び掛けた。
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