岡上で有志の援農グループ「えんやさい」の代表を務める 重水 愛里さん 岡上在住 32歳
「岡上愛」で農業人育成
○…今年1月に発足した「えんやさい」。土壌の微生物を育てることで野菜を栽培する「炭素循環農法」に取り組み、定期的にワークショップを開催。畑でどうやって野菜が育っているかを見て触ってもらおうと、さまざまな活動を行っている。「自然循環する農法、食べてつくる、人と地域。円のようなつながり、活動をしていきたいですね」と笑顔で語る。
○…生まれも育ちも岡上。幼い頃から植物や虫に触れるのが好きで、畑は身近な存在だった。卒業後は一転、習っていたダンスのインストラクター、IT関係のエンジニアの仕事に就き、都心で暮らした。体調を崩し実家へ帰省。借りていた畑で土を触っていると体調が改善した。転職しリモートで働きながら、本格的に野菜をつくり始めた。次第に地元の農家の人たちと交流の輪が広がり、有機農法を試すうちに店舗に野菜を置いてもらえるようになった。
○…畑仕事が軌道に乗り出すと人手不足に。岡上で援農に来ている若い人たちとつながり、仲間が増えていった。「えんやさい」を立ち上げ、今では約30人がボランティアとして活動に参加する。「1人でやっていると声を掛けてくれて、みんな温かい人ばかり」と感謝しきり。「岡上に育ててもらったからこそ、地域に貢献したい」。その思いが活動の源だ。
○…「笑顔で挨拶。常に明るく」が自身のモットーだ。何をするにも自信がないという性格も、ダンスや畑でコツコツと取り組んできたことで成長し、自信を持てるようになってきた。これからも岡上で畑や野菜の魅力を伝えていく活動は続け、若手の農業人、リーダーの育成を目標にする。「いずれはスクールとかもやってみたい」。志高く、岡上を愛する気持ちは誰にも負けない。
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