麻生区の花である「ヤマユリ」が片平の小島信生さん宅で咲いている。
百合丘の地名の由来になったとされる「ヤマユリ」。かつては区内のさまざまな場所で自生していたが、今では里山の減少、温暖化などの影響で自生の花はほとんど見ることができなくなった。
小島さん宅では、約20年前から自生のヤマユリが咲き始めた。通常7月から8月に開花するが、今年は5月末頃から徐々に咲き始め、今は咲き終わりに近いという。「今年は天候の影響か、例年よりもかなり早い。こんなに早いのは初めて」と小島さん。
現在、庭に咲くヤマユリは約50本。保全のために庭の下草は春から刈らないように努めているという。咲き終わった後には、種を採取し苗床をつくり、庭に植えて年々その数を増やしている。区内でヤマユリの植栽保全活動を行う「麻生ヤマユリ植栽普及会」などに種を譲渡することもある。「例年は、好きな方に見に来てもらっているが、コロナが収束するまでは控えていただければ」と小島さんは話している。
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