麻生出身ダンサーが躍動 8月、市民館の発表会 出演
麻生区出身のバレエダンサー2人が、8月に麻生市民館で行われる胡桃バレエスタジオ(王禅寺西)の公演に出演する。育った地元への感謝を込めながら、成長した姿を見せる。
市立麻生小、長沢中出身の関優奈さん(24)と、千代ヶ丘小、金程中、県立麻生高校出身の中井杏香さん(24)。2人は幼少期から同スタジオのレッスンに通い、技術や表現を磨いてきた。関さんは新国立劇場バレエ団(東京都)に2017年入団、中井さんは2019年にNBAバレエ団(埼玉県)に入団し、活躍の場を広げている。
技・表現存分に
8月の公演ではそれぞれ大きな見せ場がある。バレエ作品『海賊』から男女2人による躍りを披露する関さん。「ダイナミックな振付なのでジャンプなどのテクニックと、華やかに見えるような表現に注目してほしい」と語る。
中井さんは第3部メインの『パキータ』に出演。上品な女性らしさを研究中といい、「歩き方ひとつでイメージが変わる。指の先まで意識し、細かい表現に落とし込みたい」と意気込む。
後進育成も
2年前から指導見習いとして同スタジオで子どもたちにも教える2人。今回、子どもたちの発表作品も振り付けた。関さんは「5歳のとき初めての舞台が麻生市民館で、親しみある場所。教えている子どもも本番を迎えるので一層わくわくしている」と笑顔を見せる。また、地元で踊ることについて中井さんは「昨年は中止になったので、舞台に立てる喜びは大きい。支えてくださる方に感謝しながら臨みたい」と思いを込める。
1983年に開設し、区内の舞踊文化振興に携わってきた同スタジオ。しんゆり芸術祭にも出演した、スターダンサーズバレエ団の渡辺恭子さんも在籍した。現在は、子どもから大人まで約50人が通う。主宰する伊藤胡桃さんは「芸術が持つ力や希望は失ってはならないエネルギー。公演を機に、希望を未来につなげられたら」と話す。
公演は8月9日、午後4時30分開演。事前申し込み制。
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