下校中に傘を譲ってくれたおばあさんに感謝の気持ちを伝えたい--。
市立片平小学校4年生の中山泰士郎さん(9)が7月14日の下校中の出来事を作文にしたため、本紙に投稿した。中山さんは「出会ったらお礼を伝えたい」と感謝の言葉をつづった。
同日朝、快晴だったため傘を持たずに登校した中山さん。下校中に突然の豪雨に見舞われた。雨宿りをしながら家路についていたところ、通学路の高架付近の交差点で複数の傘を持った女性に出会った。
「風邪をひくから、これを差していきなさい。使ったら、古いから捨てていいからね」と言われて開いた傘を渡された。中山さんは、戸惑いながらも「風邪をひかないようにと思っていたし、あまりにも心配してくれていたので、すごく嬉しかった」と振り返る。
中山さんは、そこから傘を差して家路についた。母親の裕美さん(43)は、傘を持たずに学校へ行った息子を車で探しに行ったが、見つけられずに帰宅。すると傘を持って帰ってきたため、経緯を聞いた。「どちらにお住まいの方かわかないのですが、そのお心遣いと、地域の穏やかな生活環境が素敵」と裕美さんは感銘を受けたという。中山さんは、今回の経験を記録に残そうとすぐに作文に。得意ではないながらも、すらすらと書けたという。
「どうにかして、その方に感謝の気持ちを伝えたくて。息子の作文を読んでいただけたら」と裕美さんは、本紙に投稿した経緯を明かす。中山さんは「親切な人がいたら、信用できる人が多くなるし、安心して登下校ができる。僕も親切ができる人になりたい」と笑顔で語った。
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