最近、公衆電話を使ったのはいつですか--。
9月11日は公衆電話が日本で初めて設置された日。1900年(明治33年)に上野駅と新橋駅に設置され、以来、外出先での通信手段として大きな役割を果たしてきた。
しかし近年、人口減少、携帯電話の普及に伴い、年々利用頻度が減少。NTT東日本によるとその数は減ってきており、国内での設置台数は2019年度で約15・1万台で、30年前と比べると67・7万台減少しているという。
一方で、東日本大震災以降、災害時に有効な通信手段として公衆電話が見直され始めている。災害等の緊急時に通信規制がかかった場合、公衆電話は「災害時有線電話」となり、通信規制の対象外となるからだ。
NTT東日本が公開するウェブサイト「公衆電話インフォメーション」を見ると、現在、麻生区内には81台の公衆電話が設置されている。多くは駅周辺や、公共、商業、医療施設にあり、施設内では時間帯によっては使えない場所もある。
今年7月に、区内で市民団体が子ども向けの防災まち歩きを行った際に、子どもたちが公衆電話の場所を書き込んだ防災MAPを作成。しかしながら公衆電話を使ったことがない小学生がほとんど。公衆電話の使い方を子どもたちに使い方に教えていた。
NTT東日本では、災害時における通信手段を確保するため、自治体等と協議しながら災害時用公衆電話(特設公衆電話)の事前設置を促進。麻生区によると、区内の市立小・中学校と、日本映画大学白山キャンパス、旧白山中学校に計25台設置しているという。
いざという時のために、公衆電話の場所を知っておいた方がいいだろう。ウェブサイト「公衆電話インフォメーション」で場所を探すことができるので、散歩がてら確認をしておくといいかもしれない。
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