自然災害などによって生活の場を失った人たちが身を寄せる「避難所」。有事に備えた宿泊体験が11月5日から6日にかけて、市立金程中学校で行われた。
麻生区が主催する「区民防災塾」の第3回として行われた今回の体験。「自助」「共助」の取り組みを再確認し、避難所に宿泊することで体験した知識や気付きをいざというときに役立ててもらおうと企画された。
最初に、区内の自主防災組織7団体による避難所開設訓練が行われ、9世帯17人が参加して宿泊体験がスタート。火起こし、かまどでの炊飯体験をした後、暗闇の中で備蓄倉庫を見学した。感染対策で今回特別に用意された要配慮者用のテントに宿泊し、翌朝、水の備蓄の大切さを学ぶワークショップ、投てきパックで消火訓練を体験した。
参加した女性は「体育館の床が硬くて冷たいのでゆっくり睡眠がとれなかった。1泊なら我慢できるが、長期間だとストレスになる。日頃の備えが他人との助け合いにつながると感じた」と今回の体験を振り返った。
区の危機管理担当は「何かを知り、気づいたことがあれば、次はできるところから災害への備えを実践していただけたら。12月にも総合防災訓練を行うので、より多くの方が防災へふれられるよう機会を充実させていきたい」と話した。
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