麻生市民館で人命救助を行ったとして、同館職員ら3人が12月8日、麻生消防署から感謝状が贈られた。心肺停止状態になった男性に対し、早期にAED(自動体外式除細動器)を活用したことが救命につながった。
表彰を受けたのは、麻生図書館職員の松田昭男さん(44)、麻生市民館職員の内藤裕敬さん(47)、同館受付業務委託会社社員の古川諒さん(29)。今年10月、市民館体育室で80代の男性が心肺停止状態だと、連絡が同館受付に入った。受付にいた内藤さんと古川さんがAEDをもって現場に向かうと同時に、隣室にいた松田さんは状況を知り、いち早く心臓マッサージを開始。救急隊の到着までに3人で協力してAEDを活用した心配蘇生を行った。救急隊へ引き継ぎ、その後、男性は日常生活を送れるまで回復している。
3人の冷静な動きと協力で救命につながったが、内藤さんは「とにかく無我夢中。目の前のことに必死だった」と当時を振り返る。全員救命の経験はなかったが、これまでの講習の経験が瞬時に思い出されたという。
傷病者の連絡とともに「現場から『AEDが必要』と言ってくれたことも『ただごとではない』とすぐに知る一因だった」と内藤さん。「AEDは一度体験しておけばガイダンスに沿って使うことができる。対応や使い方を常に学んでおきたい」とAEDの大切さを説く。古川さんは「スーパーでも施設でも、AEDの場所を確認するようになった」と語る。
1月23日には同署でAEDの使い方などを学ぶ市民向けの普通救命講習が行われる。
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