武州柿生 琴平神社(王禅寺東)で7日、古くなった人形を清める「人形和(なご)め浄火祭」が執り行われた。
この儀式は、思い入れが深く処分しにくい人形などを対象に「感謝し御霊を慰める」もの。同神社では毎年、3月3日の「桃の節句」が終った3月7日に、儀式を行っている。
当日は、ひな人形や五月人形、西洋人形、ぬいぐるみなど、1年間で同神社に持ち込まれたものが祭壇に並べられた。志村幸男宮司によると「人形の数は1万体を超えていると思う。祭壇に入りきらないものもある。例年より多く、コロナ下で家の片付けをする時間があったからではないか」と話す。
50人以上が参列した儀式では、祭壇に供え物をし、志村宮司が祝詞を奏上。禰宜が人形の頭上に火を撫で、清めた。参列者は「これまで決心がつかなかったが、子どものひな人形を持ち込み、初めて参加した。最後に立派に飾ってもらえるとは思っていなかったので、安心して手放せた」と心境を語った。
人形が並ぶ祭壇は13日(日)まで同神社の第二参集殿で公開。その後、焼却施設へ運ばれるという。
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