昭和音楽大学の学生が企画する公演「日本のうたをうたう」が5月3日(火・祝)に昭和音楽大学ユリホール(南校舎5階)で開催される。午前11時開演。日本語で歌われる「日本歌曲」に焦点を当てる公演だ。
当日は2部制で、オペラでも活躍する4人の歌手が出演する。1部では金子みすゞの詩に曲をつけた『ほしとたんぽぽ』を披露。2部は名曲選として、山田耕筰作曲・三木露風作詞『唄』、團伊玖磨作曲・北原白秋作詞『舟歌(片戀)』などの曲を歌唱する。
企画者は、アートマネジメントコース4年の狭間美華さん。同コースでは、授業の一環で学生が企画運営を担う公演を開催する。高校生のときに日本歌曲を知ったという狭間さん。「日本語の持つ言葉の美しさが、音楽が加わることでより一層引き立つ」とその魅力を語り、長年希望していた演奏会にこぎつけた。
芸術祭の公演の一つとして地域の人にも広く知ってもらうことができる機会。狭間さんは「日本語話者として感じられる曲の良さを、近所のホールに訪れて感じてほしい」と意気込む。
「生演奏を届ける意味」
狭間さんたち4年生は、2年次からコロナ禍に直面。感染が拡大する中「音楽は不要不急」と言われることもあった。広報担当の北條ふじのさん(4年)は「奏者とお客さんをつなぐ企画者の立場だからこそ、生の演奏を届けることはどういうことか、私たちはずっと考えてきた」と振り返る。同公演に向け「終演後に『何かよかった』と思ってもらえる空間を提供できれば」と語る。(問)チケットセンター【電話】044・953・9899。
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