市民団体「麻生プレーパークを創る会」の代表を務める 飯野 優子さん 細山在住 48歳
悔しさ、楽しさ、全身で
○…自然の中でできるだけ禁止事項をなくし「自分の責任で、自由に遊ぶ」がモットーのプレーパークを、万福寺さとやま公園や多摩美の森で月2回開催。子どもたちは大人が見守る中、緑の中を走り回り、木につり下げたブランコや、のこぎりを使う工作などで遊べる。塾や習いごとで忙しい今の子どもたち。「日常で外の遊び場は必要ないかもしれない。イベントとして開催するので、たまに来てくれれば」と笑顔を見せる。
○…2人の子どもを自主保育で育てているときに、プレーパークのことを知った。麻生市民館で行われた講座に参加し、受講者で市民団体、通称「あさぷれ」を発足。2015年に代表を引き継いだ。自由度が高いプレーパークだが、高所にあるブランコは自力で乗れなければ遊べないなど、力量以上の遊びはできない。大人たちも無用に手は貸さない。「できない悔しさもあると思う。でも、やったことのないことができる楽しさを味わえるのが、いちばん大事だと思う」
○…元々は絵を描くことなどインドアなことが好き。だからこそ、プレーパークの体験は自分のスキルアップになって新鮮だ。「新しいことをやるのは子どもも大人もわくわくする」。20年ほど前、結婚を機に麻生区へ。かつては区役所発行の子育て情報紙の制作にも参加した。自宅では、小学生にそろばんを教える。「プレーパークとそろばん教室が私の両輪」とにっこり。
○…以前プレーパークで遊び、成長した中高生が、ふらっと立ち寄ったり、手伝いに来てくれると「やってきた意味があったな」とうれしくなる。今の目標は続けていくこと。「世話人の人数が増えれば、開催内容も検討していきたい」と思いを語る。
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