気象庁は6月27日、関東甲信地方の梅雨明けを発表し、6月下旬から猛暑日が続いている。川崎市消防局によると熱中症による救急搬送件数が昨年の約4倍に。こまめな水分補給など体調管理に注意を呼び掛けている。
気象庁が発表した関東甲信地方の梅雨明けは6月27日。昨年よりも約3週間早く、観測史上最速だという。梅雨明け後は35度を超える猛暑日が続き、市内では熱中症による救急搬送が急増。その数は236人と昨年同時期の62人よりも約4倍に増えている(7月11日時点)。
市立白幡台小学校(宮前区)では6月28日、校外学習に出かけた6年生の児童のうち、11人が学校に戻った後に体調不良を訴え、10人が熱中症の疑いで救急搬送された。
市消防局によると、熱中症による救急搬送数は、6月19日までは24人と前年同様だったが、26日までに47人、7月3日までに185人と急増しているという。
麻生消防署管内の、6月27日から7月3日までの救急搬送数は14人。同署担当者は「例年6月から気温が上がってくる。今年は6月下旬から猛暑日が続き、例年よりも搬送件数が急激に増えた」と話す。
適切な予防を
屋外だけでなく、屋内でも熱中症になるリスクがあるため「人との距離がある場合はマスクを外したり、こまめな水分補給と、適切な室温を」と同署担当者。市消防局では「めまいや頭痛、吐き気などの症状が出たら涼しいところで休んだり、体を冷やす、水分を取るなどの対処を。症状が改善しない場合は、迷わず救急車を呼んでほしい」と話している。
神奈川県では、昨年から「熱中症警戒アラート」を本格実施。熱中症の危険性を示す「暑さ指数」が33以上と予測される日の前日夕方か当日早朝に発表される。市では当日、「メールニュースかわさき」(要登録)などで情報を発信しており、市消防局では「情報を参考にしてほしい。外出を控えたり、喉が渇く前に水分を取るなど、早めに予防行動を」と呼び掛けている。
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