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麻生区版 公開:2022年7月22日 エリアトップへ

市民団体あらら企画 演劇で人生のヒントに 月1回 遊び感覚のWS(ワークショップ)

文化

公開:2022年7月22日

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蓮の葉売りや葉、大風を演じる参加者
蓮の葉売りや葉、大風を演じる参加者

 体験型の演劇教育「アプライドドラマ(応用演劇)」のワークショップが毎月、万福寺の川崎市アートセンターで行われている。子どもから大人までを対象に、言葉や体の動きで自分の思いを表現。これまでの実施回数は今年、40回を超えた。主宰者の成澤布美子さん=高石在住=は「ありのまま表現して、人生に生かしてほしい」と語る。

 アプライドドラマはイギリス発祥。ストーリーをもとに、参加者は登場人物が体験する選択や経験を「自分ならどうするか」と考え、遊び感覚で行動や発言をしていくワークショップだ。身体や言葉の表現力や想像力を養うほか、他者理解を深めるとされる。

 主宰する成澤さんは元アナウンサーで、区内で人形劇や児童演劇を行う「あらら企画」の代表を務める。あるとき、東日本大震災を題材にしたアプライドドラマを受講して衝撃を受け、区内開催を考案。過去にアートセンターで公演する市民劇団「劇団わが町」に演出助手として参加していたことから、同所を会場に、演劇教育家のオーハシヨースケさんと一緒に4年前からワークショップを行っている。

もし主人公の立場なら

 通算43回目となった7月16日の題材は昔話『わらしべ三本』。中学生から大人まで6人が参加し、成澤さんが物語を読みながら進められた。まずは、わらしべを持たされた息子の気持ちになり、「親に旅をしろと言われたら、旅をするか」をテーマに参加者同士で議論。蓮の葉売りや蓮の葉、大風の役になりきって体を動かすことや、旅先の村のイメージを絵で描くことを実践した。

 小学生のころから通う松下凜音さん(西生田中2年)は「参加するようになってから、授業で発言することも増え、身振りや手振りも使って話すようになった」と語る。

 ワークショップを通じ「参加者の毎日や、人生に生かしてほしい」と考える成澤さん。「表現力が身につくのはもちろん、岐路に立ったとき他者の考えが選択の手助けになるかもしれない」と語る。議論するための前段階として、今年4月からは未就学児や小学生を対象とした声や音の表現あそびのワークショップを新しく始めている。次回は8月27日(土)。

成澤さん(右)
成澤さん(右)

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