神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2022年8月5日 エリアトップへ

市立中学部活動 民間移行へ対応模索 休日中心に2月まで試行

教育

公開:2022年8月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
東高津中で指導にあたる民間講師
東高津中で指導にあたる民間講師

 学校の働き方改革を踏まえ、部活動の指導や運営の民間移行が進んでいる。川崎市では昨年度から、スポーツ団体の協力を得て高津区の中学校で試験的に実施。教員の負担軽減など一定の効果がある一方、費用面や担い手など全市的な展開には課題も多い。

 少子化に伴う生徒数減少や、休日の指導など教員の業務負担が課題となっている部活動の運営。文科省はこうした背景を受け、公立中学校の運動部の休日指導や運営を、地域のスポーツ団体などに段階的に移行する方針を示している。来年度から25年度末までの3年間を「改革集中期間」とし、各自治体に具体的な取り組みやスケジュールを定めた計画の策定を求めている。

 川崎市では昨年度、NPO法人高津総合型スポーツクラブSELFの協力のもと市立東高津中学校で実践研究を開始。同法人は寺子屋事業運営や学校施設を活用した住民向けのスポーツ教室を展開し、地元での信頼性や認知度の高さから選出された。対象は陸上部や卓球部など5つの部活。これまで顧問教員2人で指導していた休日の活動日に指導者を派遣し、顧問1人が休める環境を確保した。教員からは「週休日が増え、以前より休養できた」「業務の負担軽減につながった」との声が上がる。今年度は9月から同校で試行を継続。来年2月までの半年間で、月に1回、顧問が出勤せず同法人のみで対応する日をつくり、学校から地域への移行を段階的に進める方針だ。

担い手など課題も

 一方で懸念されるのは部活動の「クラブ化」により指導料など部員の経済的負担が増える点。費用面への意識調査や保護者の意見を募るため、今年度は参加費を取る講習会も企画する。市内全ての公立中学校(52校)で担い手が確保できるかも課題の一つだ。市教委では今後、試行結果を各校に周知し、地域の実情を踏まえて様々な受け皿の可能性を探る。「部活の枠組みそのものが変わるため生徒や保護者、教員の意識も徐々に変えていく必要がある。子どもたちの楽しさを第一に、理解が得られるよう慎重に進めていく」としている。

麻生区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 市、啓発に力

3月29日

「もの忘れガイド」刷新

麻生区

「もの忘れガイド」刷新

増える認知症高齢者、支援

3月29日

「こども大学」で学び提供

小田急不動産×多摩大学

「こども大学」で学び提供

3月30日 体験会・講座 

3月22日

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

川崎市ホームページ

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

利便性、視認性を向上

3月22日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook