神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2023年1月27日 エリアトップへ

つばき学習会 「第三の居場所」めざし支援 東百合丘で小学生に

コミュニティ教育

公開:2023年1月27日

  • X
  • LINE
  • hatena
児童に教える講師の足立さん
児童に教える講師の足立さん

東百合丘の複合拠点るーむら麻生で、ボランティア団体「つばき学習会」が昨年秋から小学生向けの学習支援を開始した。「最低限の学力を身につけること」「学校や家とも違う第三の居場所」を目的に、学生や社会人が無償で子どもたちに教え、交流の場をつくっている。

 学習支援は月2、3回ほど、土曜日の午後に開催。小学生全学年を対象とし、学校の宿題や、つまずいている単元などの教材を、1時間ほど個別に指導する。「楽しい場所として来てほしい」という思いから、授業の最後はゲームも取り入れ、交流の場としても工夫している。

「最低限の学力を」

 同会は2017年に幸区の社会福祉協議会でスタート。川崎市民の木・つばきと、つばきの花言葉「控えめなやさしさ」から名付けたという。翌年には川崎区でも支援を始めた。活動目的には「子どもが最低限の学力を身につけられるようにサポートすること、親の負担を減らすこと、小学校教師の負担を減らすこと」を掲げる。

 これまで市内南部中心だったが、麻生区での開催は、生活クラブ生協が神奈川県内で活動する若者を対象に贈る「キララ賞」を同会が受賞したことがきっかけ。同生協が運営し昨年新しく完成したるーむら麻生で11月に学習支援を開始した。

 21日には、いつも学習会に通っているという近隣小学校の児童が、算数の計算問題や文章問題に講師と一緒に挑戦した。最後には言葉に関するカードゲームに全員で取り組み楽しんだ。講師で大学生の足立陽菜さん(20)は、「毎回『できた』『わかった』と思ってもらえるように心がけている」と思いを語る。同じく講師を務める小林玲海さん(22)は「子どもたちには将来、通っていたことを楽しいイメージで覚えてもらえたら」と話す。

講師不足に課題も

 麻生で教える講師は現在3人。子どもにはマンツーマンで支援するため、教えられる子どもの数が限られてしまうのが現状だ。小学校教諭でもある同会の吉原崇徳代表は「大人側が増えれば受け入れられる子どもも増える。いろんな子どもたちが来られるよう、小学校ともうまく連携して、活動のことを広められたら」と今後を見据える。足立さんは「ニーズのある子どもに、必要な支援が届いてほしい」と話している。

麻生区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 市、啓発に力

3月29日

「もの忘れガイド」刷新

麻生区

「もの忘れガイド」刷新

増える認知症高齢者、支援

3月29日

「こども大学」で学び提供

小田急不動産×多摩大学

「こども大学」で学び提供

3月30日 体験会・講座 

3月22日

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

川崎市ホームページ

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

利便性、視認性を向上

3月22日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook