トルコ・シリア大地震の被災地支援のため、田園調布学園大学(東百合丘)の学生や教員が、2月21日から28日まで、新百合ヶ丘駅で街頭募金活動を行った。52万円以上が集まり、駐日トルコ大使館に寄付された。
2月6日早朝、トルコ南東部とシリア北部を襲った大地震。4万8000人以上が亡くなり、被害の全貌は明らかになっていないとされる。
保育、福祉、心理を学ぶことができる同大では、発災後すぐに支援を企画。募金によって集まった現金を送ること、学生たちの募金活動の姿を見せることで、社会の関心を高めることが有効と話し合われ、街頭募金を行うこととなった。
今回の活動は、保育などを学ぶ「子ども未来学部」の学生が実施。実習や春休みの時期だが、教員を含む34人が参加した。内藤知美教授は「就学前教育に関わるものとして、さまざまな出来事が起こっている現状や、どんな場所にいても他者に気持ちを寄せることを伝えられるよう、まずは学生が街頭に立つことになった」と話す。
22日は学生3人が同大スクールカラー・緑色の服を着て、同駅南口のペデストリアンデッキで通行人に協力を呼びかけた。募金をした人からは「がんばってね」「よろしく頼んだよ」などの言葉を掛けられる場面もあった。
参加者の横山彩織さん(3年)は「家にいるより、何か行動しようと思い参加した。被災地の子どもたちのために何かできれば。(募金をしてくれた)まちの人の温かさも感じた」と話した。
何度も支援続け
同大ではこれまで、2011年の東日本大震災や16年の熊本地震、18年の集中豪雨の際も募金活動を行ってきた。長谷川洋昭准教授は「学生たちには『思いは行動により具体化する』ということを共有して立ってもらっている。学生の姿が、記憶の風化を遅らせることになれば」と語った。
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