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麻生区版 公開:2023年3月10日 エリアトップへ

市立学校給食 牛乳のプラストロー削減 子どもの声受け 4月から

教育

公開:2023年3月10日

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新しい牛乳パックのイメージ=市提供
新しい牛乳パックのイメージ=市提供

 川崎市は3月1日、市立学校の給食で提供されている牛乳を、4月からストロー不要の容器で提供することを発表した。従来使用してきた使い捨てのプラスチックストローを、年間約6トン削減することにつながる。ストロー削減は、児童生徒から市に寄せられた意見が参考にされた。

 4月から提供される牛乳のパックは、容器上部の飲み口が明けやすく改良されており、ストローを使用せず直接口をつけて飲むことができる。変更の対象となるのは、市立小、中、特別支援学校で全170校。

 容器変更に向け、市は市立学校の給食用牛乳を調達する(公財)神奈川県学校給食会、牛乳の供給事業者である雪印メグミルク(株)と協議や調整を行ってきた。同社の環境配慮に対する取り組み推進として、ストロー不要パックへの容器変更が決定。市に提供される牛乳を製造する、海老名工場で出荷される分が、パック変更になるという。

必要な子にはストローも

 小学1年生や必要な児童生徒には、環境に配慮したバイオマスプラスチックを配合したストローを提供する。市担当者は「いきなりストローをなくすと学校現場も混乱してしまうと思うので、ストローなしでも大丈夫という子どもには、徐々に慣れてほしい」と話す。

 パックの変更により、年間で約2000万本、約6トンのプラスチックストローを削減。この削減量は約186人分のプラスチックごみの年間排出量に相当するという。CO2排出量は、約15トン減らすことができる。

 同担当者は「子どもたちにとって身近な給食から、プラスチック削減を考えるきっかけになれば」と話している。

脱プラの一歩かなう

 給食用牛乳のストロー削減は、市内の児童生徒からの声が一つの契機となった。市民から市政への意見や提案ができる「市長への手紙」を通じ、複数の子どもたちから意見が寄せられた。

 麻生区の小中学生による「麻生区SDG推進隊」も、市長へ直接意見を届けた。区内のSDGs(持続可能な開発目標)を見つけ、未来に向けた行動に取り組む同隊。発足のきっかけが「脱プラスチックのため給食のストローをなくしたい」という思いだった。活動では子どもたちから福田紀彦市長や議員にも提案していた。

 2月の活動報告の場でストロー削減の実施について聞いた推進隊の一人は「私たちの思いが届いて、ストローをなくすことがかなってよかった」と語った。

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