川崎市は麻生区役所など公共施設に設置している「給水スポット」を、5月から市内全域で約100カ所に拡大する。2年前から実証事業を行い、500ミリペットボトル約32万本分の削減効果が見られたことから決定された。
拡大に伴い、各区の市民館やスポーツセンター、こども文化センターなどにウォーターサーバーを順次設置。サーバーは冷水・常温水が出るもので、マイボトルを持参することで、誰でも給水が可能だ。給水スポットは市内合計で約100カ所となり、設置状況は市のウェブサイトに掲載予定。
プラスチックごみによる海洋汚染が国際的な問題となる中、市は2020年に「川崎市プラスチック資源循環への対応方針」を策定。方針に基づく取り組みの一つとして、ペットボトルの使用を減らし、マイボトルの利用推進を目的に、21年から給水スポットを試験導入した。
2年の実証事業で、各区の区役所、一部のこども文化センター、環境啓発施設、計32台に設置。市によると利用実績は約16万リットル、500ミリペットボトルにして約32万本分に相当する。利用者からはペットボトル削減に関する肯定的な意見のほか、麻生区役所の職員は「授乳用として活用している区民もいる」と現状を語る。市担当者は「利用状況を見ながら設置数を増やすことなどを含めて検討したい」と話している。
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