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麻生区版 公開:2023年5月26日 エリアトップへ

私立中学進学率 麻生区は3年連続下降 社会状況も影響か

教育

公開:2023年5月26日

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 川崎市教育委員会は4月、市内の教育に関する基本的な統計資料をまとめた「年刊 教育調査統計資料」を公開。これによると、2021年度の麻生区の私立中学校の進学率は21・3%で、市内で2番目に高かったものの、3年連続で下降する結果になった。

 同資料は、市内の学校関係者を対象に行った調査を収録したもので、毎年刊行されている。今回の2022年度版は、昨年5月と10月に行った調査によるもので、市立学校の児童生徒数や教職員数、小・中・高校卒業後の進路状況などがまとめられている。

 これによると、21年度の市内の市立小学校卒業生は1万2210人で、このうち私立中学校への進学者は2153人と全体の17・6%を占める。麻生区は卒業生1645人のうち350人の21・3%が進学し、市内で2番目に高かった。最も高かったのは中原区で25・6%、3番目が幸区の20・6%、最も低かったのは多摩区で10・9%だった。

全市で下降傾向

 麻生区の私立中学校進学率は市内では依然として高いものの、前年の21・9%からは0・6ポイントの減少。18年度から3年連続の下降となった。全市的には前年の18・1%から0・5ポイント減少しており、幸区を除く全区で前年より下降した。市教育委員会では「統計的な処理であり、分析はしていないため明確な理由は不明」とし「一般論として、交通の利便性や保護者の考え方、景気などの社会状況も影響しているのでは」と話す。

 麻生区で学習塾を営む男性は区内の進学率が高い理由について「区内でも地域によって差はある。新百合ヶ丘周辺は、所得層が高い住民が多く、教育に対して情報収集も進んでいて、受験に対するモチベーションが高い人が多い」と推測。3年連続で下降した要因については「コロナで学校説明会などに参加できず、情報収集ができなかったために学校選びに影響があったのでは」とする一方、教育改革による影響も指摘。「大学入試の変化に伴い、中学、高校受験も変化している。中学は、英検やプログラミングなどを取り入れているところもあり、多様化している。各学校の独自色が強くなっていくことで、これから希望者も増えてくるのでは」と話している。

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