市立柿生小学校では150周年記念事業の一環として、児童のイラストをもとにした壁画制作が進められてきた。11月6日に行われた完成除幕式では、子どもたちや保護者、制作に協力した元壁画職人の堀川賢二さん(82)らが完成を喜んだ。
壁画は「形に残るものをつくりたい」という子どもたちの声から制作が決定。同校渡り廊下の外壁に、150周年のシンボルマークと「大好きな柿生のまち」をテーマに児童から集まったイラスト80作品が描かれた。
近隣に住み、制作に協力した堀川さんは、保護者からの推薦で取り組みに携わることに。8月末から原画の下書きを始め、毎日早朝から完成に向けて作業を進めてきた。
下書きが完成すると、約40人の保護者と協力して色塗り作業へ。原画を描いた児童たちも自分の絵に筆入れを行うなど、一丸となって制作を行い、11月5日に完成させた。堀川さんは「皆が熱心で、作業を進めながらどんどん楽しさが増していった。体力的には大変だったが、協力できてよかった」と振り返った。
除幕式当日、堀川さんや保護者が、全校児童の前で完成した壁画を披露すると、大きな歓声が巻き起こった。式の中では、杉本眞智子校長と堀川さんが挨拶を行い、感謝の言葉を述べた。
原画を描いた80人の児童から、堀川さんに向けたお礼の手紙が手渡される場面も。堀川さんは「嬉しくて家で何度も読み返している。この仕事を60年してきたが、一番楽しい仕事だった。長生きしてみるものだと実感した機会だった」と声を弾ませた。
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