旧黒川村を散策
5月11日 麻生観光協会
3月29日
日々の生活を豊かにする「人との交流」。岡上地域の住民が主体となり、定期的に実施している「岡の上Cafe(カフェ)」は、その拠点の一つだ。
同活動は、地域や世代を問わず、外出する機会や気軽に集える居場所をつくろうと2017年4月に開始。岡上町内会や地域の民生委員児童委員、地域包括支援センターらが協働して、毎月第4土曜日に開催している。
しめ縄飾り、クリスマスリースの作成など季節感のあるイベントや、三味線、尺八、琴といった伝統楽器、オカリナの演奏会など、幅広い活動を行い、地域住民の交流の場として親しまれている。
人と過ごす機会を
「顔なじみの人がいて、自分について話し、人の近況を聞く。生活を豊かにするために必要なことだと思います」と、居場所があることの重要性を説くのは、同活動の発起人の1人で、民生委員児童委員を務める伊藤道子さんだ。
参加する地域住民の多くは高齢者。一人暮らしで身内も遠くに住み、会話をする機会がない人も多いという。伊藤さんは「カフェに来ると、自分自身についてのことや、仕入れた健康情報などを満足気に共有している姿が見られる」と話し、続けて「会話は、新たな刺激になり、認知症予防にもなる。お互いに支え合い、助け合える。そんな交流の場になれば」と思いを語る。
現在積極的に活動に携わるボランティアが多いものの、一人あたりの負担が大きいのも実情。「人と関わると自分自身も優しくなれる。ぜひ活動に参加して」と呼び掛けた。
今後は、近隣の保育園と協力し、コマ回しやけん玉などを行う昔遊び体験や、雛祭りに向けた、飾りづくりなどを実施する予定。伊藤さんは「日本古来の伝統的な文化も大切にしながら活動に取り組んでいきたい」と力を込める。「規模が小さくても近くに居場所があることが理想」と、区内各地での居場所づくりを目指し、活動を続けていく。
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