市民からの投稿写真を活用し、川崎市内の身近な生き物を紹介する「みんなで見つけた! かわさきの生き物図鑑 夏編」が完成した。市が昨夏に開催した「生き物探しイベント」に寄せられた投稿写真を、希少生物や外来種などの項目にまとめた電子図鑑だ。市の担当者は「市の生態系を知るきっかけに活用を」と期待を寄せる。
市は昨年7月からの2カ月間、川崎の多様な生物を夏休み中の子どもたちに発見してもらおうと、写真投稿アプリを利用したイベント「アプリで生き物探し! 夏休み特別クエスト inかわさき」を実施した。
クエスト(課題)は「川崎市でみつけた10種類の生き物を撮影し、投稿すること」で、市内で撮影された1万2052件の投稿が寄せられた。これを学校や家庭での環境教育に使いやすいように分類し、投稿写真をちりばめつつ計8ページに編集した(二次元コードから閲覧可能)。
「希少な生き物」の項目では、環境省のレッドリストに選定されているアカアシシギなどを紹介。「外来種」の項目では、在来種のチョウを脅かすアカボシゴマダラや園芸品種のシンテッポウユリなどを掲載し、「外来種予防三原則」などの啓発メッセージも添えた。
市担当者は、「今後の市制100周年記念イベントに絡め、異なる季節の生き物を知る企画を考えていく」と話した。
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