市立虹ヶ丘小学校(井上恵子校長)はこのほど、「第16回キャリア教育優良学校」として文部科学大臣表彰を受賞した。同校は地域と協働した取り組みや、市が制作したテキスト「キャリア・パスポート」の活用を推進しており、それが評価された。井上校長は「自ら成長を自覚できるいい機会になった」と喜ぶ。
キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会や学校等を毎年、文部科学大臣が表彰している。今回、市内からは宮内中学校(中原区)と、虹ヶ丘小学校が選ばれた。
同校は、2016年から「一歩ふみ出し 関わり合いを通して 輝く子の育成」をテーマに、キャリアの在り方や生き方教育を通して、子どもの自己有用感を高める指導を行ってきた。
その一つが地域と協働した取り組み。例えば、今年度、3年生は総合の「まち探検」と国語の授業を合わせ、訪れた民間施設で取材を行いガイドブックを作成。4年生は、虹ヶ丘公園の清掃を行っている「おやじの会」を招いて活動の説明を聞いたり、一緒に清掃活動を行うなど、毎年、各学年で異なる取り組みを行っている。
「キャリア・パスポート」の活用では、行事等にどのように参加し、終わった後には振り返り、次の学習への臨み方を記載。前と今を比較しながら成長を実感し、自己肯定感を高めることを指導している。
6年生の石橋隼平さんは「地域のことを知ることができたり、自分のどこがダメで良かったのかを振り返り、レベルをあげていくことができる」とキャリア教育に取り組んできた感想を話す。同じく6年生の五十嵐友希乃さんは「社会に出ても信頼されるように成長し、地域と人との交流を深めていきたい」とキャリア教育を経て、今後への抱負を語った。
井上校長は今回の受賞に対し、「これまで積み重ねてきたことに学校としての価値を感じる。子どもの中でキャリア教育で成長を実感できる自覚があることはいいことだと思う」と話した。
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