昭和音楽大学公認サークル「打楽器アンサンブル」の定期演奏会が3月26日(火)、同大ユリホールで開催される。
今回で33回目を迎える同演奏会。今年は「打楽器だからできること」をテーマに、一般的な打楽器のほか、ほら貝や珍しい民族楽器、水道管や金属板など、日常にあるものを使った演奏に挑戦する。同サークルの坂本圭優(たまゆ)さんは「音楽的にも視覚的にも、打楽器の魅力てんこ盛りの演奏会をお届けできると思う」と自信をのぞかせる。
今回の注目は、2014年に同大打楽器科を卒業し、現在ドイツ・ベルリンを拠点に活動する小野史敬(ふみひろ)さんが作曲した『サンダー・マリンバ』の世界初演だ。18年のイタリア国際打楽器コンクール作曲部門で最高位を受賞した同作品。初演奏を後輩が務めることに小野さんは「初合わせを終え、手直しする必要はないと感じた。まさに彼らにぴったりで、想像通りの音を聞けた」と語る。
同作品は、葛飾北斎の『富嶽三十六景』の中でも、快晴の山頂と麓の雷、黒雲の対比を描いた『山下白雨』から着想を得たという。「ジャポニズム」を表現するため用いた和太鼓や神楽鈴などの日本の楽器のほか、雷の音を表現できる楽器なども使用。ソリストを務める荻原未来さんは「新しさもありながら日本に根付いている曲。自分の中の音感やメロディー感を出し切れれば」と意気込みを見せる。
午後6時開演。全席自由。入場希望者は事務局【メール】showauniv.percussion@gmail.comまで。チケット代800円は当日支払い。問い合わせは同アドレスまで。
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