通り魔想定した合同訓練 麻生警察署が新百合ヶ丘駅周辺で
麻生警察署は先月31日、新百合ヶ丘駅の南口バスターミナルで無差別殺傷事件を想定した訓練を実施した。麻生消防署や小田急バス(株)の協力のもと、警察官ら約40人が初動対応や連携を確認した。
昨年末に茨城県取手市で発生した無差別殺傷事件を受け、川崎市内の各署が訓練を実施している。
訓練は、日本刀を持った犯人役がバスターミナルに現れ、停車中のバスに乗り込み乗客を切りつけたほか、バスを待つ女性客を刺した、という設定で実施された。
「なに見てんだ、ぶっ殺すぞ」と刃物を振り回す男の怒鳴り声や逃げ惑う人々の叫び声に、現場は一瞬にして緊張した空気に包まれた。
通行人の110番で現場には警察官らが急行。さすまたや盾を装備した数人の警察官と、白バイ、パトカーが駆けつけた。犯人を取り囲んだ警察官らは、装備品を駆使し、一斉に男を取り押さえた。現場には救急車も出動し、けが人や重傷者の搬送を行った。
訓練を視察していた佐藤美幸署長は「日頃から各関係機関が初動対応の共通認識を持っておくことが肝心。今回の合同訓練は貴重な経験になる」と話した。
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