西生田中生徒が救急講習 応急処置の知識や技術を学ぶ
西生田中学校の3年生らが今月1日、同校の体育館で行われた救急救命士講習会に参加した。ジャージ姿の生徒ら171人はグループに分かれ、ダミー人形を前に応急処置の知識や技術などを学んだ。
同講習は、卒業を控えた3年生を対象に毎年行っている特別授業。命の危険がある人と遭遇した場合に、生徒が落ち着いて対処できるよう、PTAや地域の協力で約7年前から講習会を実施している。
講習には川崎市消防局職員や応急手当普及員なども参加。AEDを使用した心肺蘇生の方法や人工呼吸のコツを生徒らに指導した。実際に応急処置を行った人々の体験談がモニターで放映されると、生徒らは真剣な面持ちで映像を見つめていた。講習後は生徒一人ひとりに救急救命士講習を受けた証として修了証が手渡された。
講習後のアンケートには「駅や町で倒れている人がいたら助けられる」「講習を生かして冷静に対応したい」という感想が寄せられた。
指導にあたった市消防局職員は「患者への対処も怪我か心肺停止かで大きく異なってくる。容態を見極め、適切な対応が取れるかが重要」と話した。
昨年から講習会に携わっている今井秀郎教諭は「義務教育が終わるこの時期に、生徒が命の大切さを学べて良かった」と話した。
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