統一地方選 県議は相原氏 市議は雨笠氏がトップ
川崎市議会議員選挙と神奈川県議会議員選挙の投開票が、今月10日に行われた。2議席に対し現職2人と新人1人が争った麻生区県議選は、無所属の相原高広氏が最多得票を獲得。現職6人と新人3人が7議席を争った市議選は、前回選挙に引き続き民主党の雨笠裕治氏がトップ当選を果たした。
2つの議席を争う今回の県議選には、相原氏のほかに4期目を目指す吉田大成氏(民主党)、民主党を離党し市議から県会に挑戦した新人の伊藤久史氏(無所属)が出馬。選挙期間中は、議会改革や減税についてそれぞれの政策を訴えた。
候補者たちは午後9時から始まった開票を静かに見守った。11時半頃、相原氏当確の一報がテレビなどで報じられると、会場は大きな拍手で包まれた。残る1議席も接戦となり、201票差で吉田氏が当選を果たした。トップ当選を決めた相原氏は「これまでやってきたことを粛々と積み重ねていきたい」と話している。
定数7に対し現職6人と新人3人が争った市議選では、民主党の雨笠氏が1万272票を獲得し、前回に続いてトップ当選を果たした。全国的に民主党への逆風が吹く中、民主の強い地盤をいかした雨笠氏は「暗中模索が続いた選挙だったが、(今回いただいた票は)引き続き議会の舵取り役として頑張れという皆様の意思だと感じている」と話した。
議員定数の削減や横浜市営地下鉄3号線の延伸などを訴えた自民党の山崎氏は前回選挙から1490票をのばした。
みんなの党の月本氏は初出馬で9011票を獲得。区政分権や民間への委託などを訴え、選挙戦の台風の目となった。
手堅い選挙戦を展開した公明党の花輪氏は7291票を獲得。医療体制の改革や防災弱者の支援などに取り組みたいとしている。
危機管理体制の充実や行財政改革を訴え戦った自民党の尾作氏も票を伸ばし、6959票を獲得。3期目の当選を果たした。
民主党の新人として選挙戦を戦った木庭氏は6409票を獲得。介護や子育てなど生活に即した政策を訴え、初当選を決めた。
残り1議席を死守したのは共産党の勝又氏。緊急防災対策などを訴え5759票を獲得し、2期目の当選を果たした。
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今回の選挙の投票率は県議選、市議選ともに48・12%(麻生区)。前回の選挙から約2・5ポイントの減少となったが、川崎市内では最も高い投票率となった。
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