「はやぶさ」成功の道語る 川口淳一郎氏が特別講演
宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスを拠点とした「はやぶさ」プロジェクトチームでチームを成功に導いた川口淳一郎プロジェクトマネージャーによる特別講演会が先月13日、KSPホールで行われた。主催は(財)神奈川科学技術アカデミー(馬来義弘理事長)。
最近になって小惑星イトカワの微粒子を持ち帰ったことが判明し話題になったことや、今後の微粒子の分析にも注目が集まっていることから、当日は小中学生の児童生徒からプロジェクトに関わった専門家まで200人を超える参加者が集まった。
講演では、プロジェクトチームを成功に導いた川口氏のリーダーとしての決断、それを支えた日本人研究者たちの活躍、イオンエンジンをはじめとする先端技術にスポットをあてた話などが披露された。
また、7年にわたる飛行期間中、何度となく訪れた絶体絶命のピンチの中、その都度奇跡的に復活させたアイデアや苦労話をユーモアを交え語り、危機を迎えた際の神社参拝の映像が流れると会場は笑い声に包まれた。川口氏は「足もとばかりを見てはいけない。高い塔を建ててみなければ、新たな水平線は見えてこない」と参加者へメッセージを送った。
最後の質疑応答では、小学生などからの質問に真摯に回答し、会場からは盛大な拍手が送られた。
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