"そのままの野菜"を食卓に
新百合ヶ丘駅近くのカフェ「HEART LEAF」(新百合丘オーパB1F)で、県内で収穫された珍しい無農薬野菜を販売する試みが始まっている。
販売される野菜は、相模原市緑区にある「合同会社さがみこ有機畑」で育てられた。「からし菜」や「レッドマスタード」、「はつか大根」など、首都圏では目にする機会が少ない野菜が並んでいる。水耕栽培と呼ばれる方法で育てられ、その日の朝に収穫したものを店舗に運んでいるという。
この試みは、同店を経営する(有)しゃべるの代表取締役窪谷裕子さんが、さがみ湖有機畑の社長と知り合い、交渉したことから実現した。
「現代人には農薬で育てられた形のいいものを好む人もいる。中には虫がついているのを目にすると、食べたくないという人もいるが、ベジタリアンやマクロビオティックまではいかなくても、自然のまま育てられた野菜の良さを感じてもらえれば」と窪谷さん。
同店では野菜本来の味を活かすために、最低限の味付けで食べることを提案している。窪谷さんは「一度しなびた物でも水に入れるとハリを取り戻し、おいしく食べられる」と話す。中には収穫後も成長を続け、花を咲かせた野菜もあるという。
野菜の仕入れは不定期で、種類も季節によって様々だ。
同店に訪れた客からは、「低農薬は多いけれど、まったくの無農薬というのは珍しいと思う。生産者が分かっている顔の見える野菜というのは安心する」との声が聞かれた。同店では近日中に、区内で収穫した野菜の販売も予定している。
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