「情報交換で横のつながりを」 金井原苑でデイサービス事業者が交流会
地域福祉センター金井原苑で今月1日、区内のデイサービス職員が一堂に会する「デイサービス交流会」が行われた。介護職員が抱える仕事の疑問や悩みについて話し合える場を設けることで、各施設の情報交換やサービスの向上などに役立てていく考えだ。
交流会は、同苑デイサービス相談員の佐藤郁子さんが各施設に呼びかけた。佐藤さんによると、ここ数年で区内デイサービスの施設が増加。各施設によって送迎の仕組みや食事の提供方法などサービスが多様化し、職員同士がサービスの有り方について意見を交わす機会を求める声が高まっていたという。佐藤さんが区内の各施設に呼びかけたところ「ぜひ参加したい」「こうした機会を待っていた」と区内デイサービス施設の9割以上が参加する形で実現した。
出席した23施設の代表者は、区内に店舗を構える「宅配クック1・2・3川崎麻生店」が用意した高齢者向け配食弁当の試食を行った。その後、施設の経営方針や特色、サービス内容の説明などを発表しあった。
アンケートでは、各施設の食事代は最低で200円、最高で975円と施設によって差があることや、終業時間が早い所で午後4時まで、遅い所では午後9時までと各施設で異なることが明らかになった。
佐藤さんは「利用者には、デイサービス中に美味しい食事をしたいという人もいれば、普段と同じ食事が良いという人もいる。それぞれのニーズに対応する中でサービスに違いが表れたのでは」との見方を示す。
今回の交流を通じて佐藤さんは事業所同士のつながりの大切さを強く感じたという。
佐藤さんは、「数時間のデイサービス利用だったり、リハビリ目的だったりと利用者一人ひとりよってさまざまなニーズがある。今回の集まりで各施設が情報交換し、利用者に合ったサービス施設を紹介できる関係が築ければ麻生区全体が良くなるのでは」と期待を寄せている。
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