区内で防犯母の会発足 「小学生守る」をスローガンに活動
地域の女性が中心となり防犯活動を行う「女性防犯組織」。麻生区でもこのほど、「防犯母の会」が発足した。小学生を対象にした防犯活動を行うとして、独自の旗揚げを果たした同会を取材した。
「麻生防犯母の会」が発足したのは先月20日。区内の小学校で校外委員会を務める役員23人で組織されている。学校との連携の中で、子どもたちを取り巻く環境について触れる機会が多いメンバーが集まったことなどから、小学生を対象にした防犯活動を行っていくことが決まった。
地域の女性が中心となり防犯活動を行う団体については、市内では川崎区、幸区、中原区ですでに発足している。いずれの団体も振り込め詐欺や引ったくり防止など高齢者や一般に向けた防犯活動を展開しており、小学生への取り組みは各学校のPTAなどが行うケースが多いという。
会長に就任した神本一枝さんは「子どもたちの安全は学校単位で守られてきた。母の会が小学生に対する防犯活動を積極的に行い、各学校との連携を強めることで、区全体で児童を守ろうという環境が作れれば」と話している。
神本さんは「麻生区交通安全母の会」の会長も兼任する人物。麻生警察署では「神本さんに会長をお願いすることにより、交通・防犯の両輪で活動を展開していければ」と期待を寄せている。
神本会長らは今後、各市区町村などで効果があったとされる取り組みを参考にしながら、麻生区独自の防犯活動を確立していくという。
神奈川県警によると、県下54署管内にある女性防犯組織は32団体(7月25日現在)。地域防犯の高まりとともに各地域で発足し、地域性をいかした活動を展開している。
|
|
|
|
|
|