記録映画で見る「原発の姿」 22年前に公開の作品を再上映
チェルノブイリ原発事故を契機に日本の原発の実態に迫ったドキュメンタリー映画「あしたが消える―どうして原発?―」が今月10日(祝)・14日(金)、川崎市アートセンターで上映される。
同作品は今から22年前、チェルノブイリで原発事故が起こった3年後に制作された作品。当時は話題に取り上げられることも少なく、上映の機会も限られていたという。
長い間秘蔵されていた作品の再上映を受け、この映画の構成演出を務めたひとり千葉茂樹監督(多摩区在住)は「当時は反原発を名乗ることが非常に厳しい時代だった。最も恐れていた原発事故に日本中が直面している今、この作品が我々に投げかけるメッセージは多い」と話す。
作品では、原発で働く父を胃がんで亡くした仙台市の主婦・葛西真紀子さんが朝日新聞に投稿した記事をもとに、映画制作者たちが謎解きを進めていく。日本の原発で働く労働者や電力会社の体質などをあぶりだす。上映は10月10日(祝)午後2時20分からと、14日(金)12時10分からの2回。初回にはゲストとして千葉茂樹監督、平形則安プロデューサー、西尾漠さん(原子力資料情報室代表)らが登場する。原発報道を切り取った「原発切抜帖」と2本立て上映。
前売り券(千円)は川崎市アートセンター2階チケットカウンターで販売(9時半〜19時半/上映の前日まで販売)。当日券(1300円)は上映当日の午前9時半から同カウンターで販売。
詳細はしんゆり映画祭2011事務局【電話】044(953)7652まで。
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