思いやりの心で良い年を 川崎授産学園で茶道の初稽古
障がい者施設の川崎授産学園(細山1209)の利用者らが今月6日、同学園内の茶室で年明け最初の茶道の稽古にあたる「初釜」を行った。
川崎授産学園では昭和56年から利用者のために茶道の稽古を始めている。区内百合丘在住の北村朝子さんがボランティアで指導にあたり、今年で30年を迎える。節目の年ということもあり、利用者と北村さんは特別な気持ちで「初釜」に臨んだ。
初稽古は新年の挨拶とともに始まった。参加者一人ひとりが礼儀作法に基づき、入室からお茶のたて方まで一連の所作を確認した。
この日は、花びら餅という正月伝統の菓子が用意された。利用者らは、明治時代に裏千家の家元が取り入れることを許可されたことから初釜に用いられるようになったという伝統菓子を珍しそうに眺めた。
北村さんは「相手を敬う気持ちで臨むのが茶道。感謝の心を持ちながら今年も良い一年にしてほしい」と笑みを浮かべていた。
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