童謡・唱歌の背景一冊に 区内在住 梶亨さんが本出版
岡上在住の梶亨さんがこのほど、童謡や唱歌が生まれた背景や作者の人生などをまとめた書籍「童謡・唱歌の文化史」を出版した。日本人の心や日本の原風景を後世に伝えたいと27曲の誕生秘話を一冊に込めた。
梶さんは観光政策や環境づくりに取り組む観光文化創造研究所の所長を務める。近隣の大学などで市民講座を担当した際、日本人が親しみやすい童謡や唱歌をテーマに扱ったことが、出版のきっかけになった。
昔から愛唱されてきた「故郷」や「朧月夜」が生まれた背景を探るうち、美しい日本の原風景や、現代人が忘れがちな日本の心を次世代に繋ぎたいと本の制作を始めたという。各地を回り多くの文献をもとに、明治・大正時代に誕生した曲にまつわるエピソードを集めた。
梶さんは「童謡・唱歌は被災地でも歌われ、多くの人の心を癒している。この本を読んで、海を越えて海外でも賞賛される日本の心を誇りに思ってもらえれば嬉しい」と話している。
全243ページ(四六版)。定価は1260円(税込み)。有隣堂新百合ヶ丘エルミロード店(【電話】044・965・3075)や久美堂(【電話】042・727・1111/町田市)などで購入できる。主な収録曲は「かなりや」「浜辺の歌」「この道」「七つの子」「赤い靴」「朧月夜」「春の小川」「故郷」「しゃぼん玉」「早春賦」「里の秋」「野菊」「背くらべ」「赤とんぼ」「故郷の廃家」「旅愁」「みかんの花咲く丘」など。
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