「震災への意識、今一度」 市民館でアート展
市民団体「Life Jam」主催のアート展「NAGOMI展2012」が先月30日まで開催され、麻生市民館ギャラリーに被災地の陸前高田市で撮影された写真68枚が並んだ。
「誰もが思いやりの心を持って生きる世の中になって」「どんな時も、笑顔を忘れないで」―被災者の笑顔を切り取った写真には、世の中へのメッセージが添えられた。
写真を撮影したのは同団体で代表を務める佐藤あかねさん。被災地支援の輪を広げたいとの思いから、同市に足を踏み入れた。
会場の奥には佐藤さんにとって特に思い入れの強い、一本松の写真も飾られた。「震災から1年以上が経ち、メディアでも扱う頻度が落ちてきた。この展示を通して、もう一度被災地に目を向けてくれる人が増えれば、と思った」と佐藤さんは話す。
同会場では、福島第1原発20キロ圏内に取り残されたペットの犬猫を救出する活動を行う写真家の上村雄高さんによる被災動物の写真も展示された。「人との縁を通じてだんだんと活動の輪が広がっている。この動きが地域全体に根付いてくれれば」
同団体は今後も人や動物に優しい社会を目指したイベントを行っていくという。
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