中秋の名月、雲の切れ間に 授産学園で観望会
川崎天文同好会と市文化協会、川崎授産学園が一体となり、中秋の名月を観察するイベント「市民天体観望会」を先月29日、川崎授産学園で開催した。
中秋の名月として知られる十五夜の前日にあたるこの日は、周辺住民ら173人が訪れ、同会員が行った月や十五夜に関する講演に参加した後、望遠鏡で月を観察した。
子ども向けのブラックライトシアターの上映やお月見団子の配布も行われ、見慣れない大きな望遠鏡にはしゃぐ子どもたちの姿が見られた。
あいにくの曇天で小さな星を見ることはできなかったが、うっすらと雲がかかった月が確認された。イベントの終盤に雲の切れ間からはっきりとした月が現れると、望遠鏡を覗いていた子どもたちから一斉に歓声が上がった。
友人親子と参加したという区内在住の女性は「子どもと一緒に毎年参加している。中でも今年は雲の切れ間からきれいな月が見られた。子どもも喜んでいると思う」と話していた。
同会の松岡寛さんは「毎年、楽しみに来てくれる人がいるのはとても光栄に思う。今年はすっきりとは晴れなかったが、終わりに差し掛かる頃には月のクレーターまで確認できた。参加者が喜んでくれたので、良かったと思う」と話した。
同会は、年に4回同学園で観望会を実施しており、季節の星座や惑星の観察を行っている。
|
|
|
|
|
|